ネットで選ぶ病院


ネット全盛のご時世で病院や診療所がホームページを立ち上げるのも当たり前になりましたが,医療法の縛りもあって掲載できる情報は限られます。それでも患者側からすれば医療機関を選ぶのに情報は多いに越したことはないということなのかも知れません。今後は積極的に情報を公開していこうという試みが始まるようです。

 患者が病院や診療所を選ぶ目安となる医療機関の情報が、新年度以降、各都道府県のホームページなどで公開されるようになる。内容は、診療科目などの基本情報から病気ごとの手術件数、差額ベッド代などの費用まで幅広く、各医療機関を比べられるようになる見通しだ。医療の「質」を基準に医療機関を自ら選ぼうとする患者が増えているためで、厚生労働省が公開する項目を検討している。一方で同省は、医療機関が看板などで独自に行う広告では、禁止する広告の範囲を広げる方針だ。

(cache) asahi.com: 病院選び、ネットで比較 都道府県HPに詳細情報


温泉ガイドやグルメガイドが連想されますが,温泉や料理にしてもいくら雑誌やホームページを読んだところで「値段」「交通」「メニュー」程度は分かりますが「実際の味」「雰囲気」「サービス」という重要な要素は伝わりません。繁盛している店の料理が必ずしもうまいとも限りません。結局は口コミが一番あてになったりします。というかまあ,患者が医療の「質」で医療機関を選べるなんていう贅沢も皆保険制度あっての物種なんですが。


関係ないのですが,

 一方で、禁止広告の範囲は広げ、現在の「虚偽」「比較」「誇大」に加えて(1)公序良俗に反する内容(2)客観的な事実と証明できない表現、なども規制する。例えば、「絶対安全な手術」という文句は医学上ありえない虚偽広告、患者の体験談は客観的な事実と証明できない表現とみなされる。同省はガイドラインで具体例を示す方針だ。


いいこと書いてありますね。新聞や雑誌に氾濫している「○○でガンからの生還」「○○でC型肝炎ウイルスが消えた」「つらいリウマチの痛みに○○」の類の広告にも適用して頂けないでしょうか。