仕事納め


当院の診療も本日午前まで,午後はスタッフと棚卸しを行い,本年の業務は終了。とはいえ来月分の介護認定の事前審査や今月分のレセプトチェック,税理会計処理など雑務は山のように残っています。自営業というのは自分で「休み」と決めないといつまでたっても休みにならないわけで,適当なところで切り上げるつもりですが。


今年をふり返ってみると,とにかく新型インフルエンザに振り回された一年でした。もちろん来年も高齢者の方への接種という仕事が待っているのでふり返るほどの余裕もないのですが,見方を変えるとこれまで長年にわたってうやむやにされてきた感染予防行政の不備に対してこれほど注目が集まったこともないわけで,今回の経験がうまく活用されたらよいのですが,そこはいつもの厚労省というまあ何というか一応期待だけはしておきます。あと個人的には,「新型インフルエンザ」という据わりの悪い呼称は今シーズンで終わりにして頂きたいです。「Aメキシコ型」とかでは駄目なんでしょうか。


医療政策に関しては政権交代の影響が実際に出るのは来年度以降でしょう。診療所の再診料が数100円下がるというだけでなく,民主党自身が公的病院を重視すると明言している以上は,具体的な個別の診療報酬改定も診療所にとって厳しいものになることは覚悟しています。仕分けで槍玉に挙がった皮膚科や整形外科(誤爆っぽいですが)だけでなく,在宅診療がターゲットになるという噂も気になりなるところです。当院的には昨年4月に急降下した収益がなんとか回復してやや上昇気味かなというところまで漕ぎ着けましたが,これで再び失速状態に陥るのは勘弁してほしいところです。