医療ドラマの失速


惰性で見ている例の医療ドラマですが,概要はまーしー先生のところにあるのでそちらをご覧ください。ここまでの流れだと,医療トピックを織り込んで問題提起をしようとしてしきれなかった感がだんだん強くなってきてますね。「搬送しないで頑張ったら何とかなった」というエピソードを毎回飽きずに織り込んでいるのは,視聴者に何かのメッセージを送ろうとしているのかもしれませんが,まあそれは当方の邪推でしょう。もちろん現在進行中の医療裁判とは何の関係もないとは思います。それにしても「すぐに搬送しよう!」「一番近い病院まで1時間かかるのよ!」なんてセリフを聞くと,医者生活の半分は高次施設まで2時間以上という病院で勤務していた身としては何とも言えない気分になります。