医療志民の会


医療志民の会 発足記念シンポジウム -ロハスメディカル


これはぜひ出席してみたいと思っていたのですが時間的に都合がつかずに断念。参加された方々からの報告のエントリもあちこちで立てられるでしょうから,今回はそれらを読んで我慢することにします。小松秀樹先生が「医療崩壊」のなかで国民的議論の場が必要,と提案されてから丸3年が経ちますが,今回のシンポジウムがそうした流れを作っていくのかどうか,興味深いところです。上記レポートでも雰囲気は伝わってきますが,とりあえずは医療側が議論を主導している感じです。

医療のステークホルダーには①提供者であり禄を得ている医療従事者②受益者である患者③大部分の費用負担をしている健康な国民・企業、の三者がある。

とレポートの冒頭にありますが,まさにその通りだと思います。今以上に医療に人と金を使うのであれば患者側と医療側が協同してそれ以外の国民を説得しなければいけない筈なのですが,なぜか患者VS医療者みたいな構図がことさら強調されるあたりで話が進まない状況のように見えます。そこがどうにかなれば今後の展開も違ってくるのかもしれませんが,正直予測は難しいですね。まあ,少なくとも現時点での医療の崩壊具合は3年前に予測されていたのと大きな誤差はないようですが。

関連エントリ

■医療ニーズと評価 2008-07-17

少なくとも医療を高度化・重装備化してレベルを上げることは,他ならない患者側の要請であった筈ですが,その結果として医療を支えるコストが増大したことが社会として受け入れられないのであれば,実際に医療を受けている方の考える医療ニーズと,それ以外の方(こちらのほうが多数を占めると思われます)のそれとが大きく食い違っているということなんでしょう。