中医協公聴会@聖地


「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」 ─ 中医協公聴会で窮状を訴え - ロハス・メディカル

診察や検査など医療行為の値段を審議する厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は1月22日、福島市福島県文化センター公聴会を開いた。2006年の横浜、08年の前橋に続いて3回目。1500人を収容できる大ホールには空席が目立った。
意見発表者は一般公募約70人の中から選ばれた9人で、遠藤会長は「意見の内容および発言者のバランス等を考慮して公益委員のほうで選ばせていただいた」と説明した。

いかにもアリバイ作りという雰囲気で会場も盛況といい難かったのも無理はないところです。発言内容を拝見しても,医療側は「診療報酬を下げるな」,保険者側は「診療報酬を上げるな」,連合代表は「明細書を無料に」,患者側は「アクセスを確保しろ」ですから中医協本体の議論に比べてほとんど新鮮味はなく,いい意味でも悪い意味でも聖地ならではの議論を期待された向きには残念でしたとしか言えません。はじめはなぜあえて福島?と疑問だったのですが,前々回は横浜,前回は前橋,とのことですから特に他意はなく,ドリフの「全員集合」の公開収録みたいな感じで,単純に回り持ちのようですね。

ところで今回に限らず,医療者側とくに開業医代表は再診料の死守にかなりこだわりますが,どうせ厚労省側としては再診料以外の管理料などで帳尻を合わせるわけで,前回もトータルで減収になったあげくにメディアでは「開業医の圧力で再診料は維持」なんて報じられていいところがなかったことを考えればあまり得策とも思えないんですがどうなんでしょうか。