分断政策への対応


患者本位と称する政策が,医療側への負担を強いるだけでなく患者さんにとってデメリットのほうが大きくなってしまう,という現象がしばしば見受けられます。これに対して医療者側の負担が重いことを声高に主張することにより,患者さんに対する「医療機関=利益優先」という印象操作がますます強固なものになってしまい,結果としては分断政策に利するのではないかと個人的には心配します。医療者としてここはやはり,患者本位という建前に対してそれは本当なんですかというツッコミをいれるほうが長い目で見たときに有効なんではないだろうかという気がするのですが。