休日外来


週末は地域医師会の輪番で,基幹病院の休日救急外来。盛況でしたがやはりほとんど軽症で,救急と言うよりは時間外外来と呼んだほうがいい状態でした。もともと自治体側から要望が出た話で,医師会が自前で診療体制を準備するのは大変ということらしく,当番開業医が病院を間借りしている形です。とはいっても,実際に受診される患者さんを拝見していると「病院が新しいサービスを始めたので使ってみよう」くらいの認識が強く,結果としてコンビニ受診の需要を喚起したうえに病院への受診指向がますます強化されているわけです。医師会のえらい先生(ご自身は輪番に参加していません)いわく病院の先生の負担を軽減するため…とのことですが,これでは本当に効果があるのかどうか。確かに自治体とすれば住民サービス向上というアピールにはなっているのでしょうけど,病院にとっても診療所にとっても,どうもあまりよい方向には向かっていないように見えました。他の地域の事情は詳しく知らないのですが,たとえば医師会が独自で休日外来を運営しているところはうまく受診を分散できているのか,個人的には知りたいところです。