私見

奴隷世代医師から一言

中間管理職さんのブログ「勤務医開業つれづれ日記」いつもお世話になっております。7月12日のエントリからおそらく研修医らしき方のコメントを引用します。 他に妥協しまくり、医師の立場をさんざん悪くした挙げ句の果てに自分だけ逃散。 それが全学連〜平成…

内診問題の真相

内診問題の真相 ある町医者の診療日記/ウェブリブログ 午前中の診療を終えて今読み終わりました。かなり激しい文調ですが内容に関しては従来より漏れ聞こえてきた情報と推測から外れるものではなく,信憑性はあると思われます。この先生もそうですが,医師個…

原因追及と責任追及

6/23のコメント欄で教えていただいた「日乗連AA委員会 航空安全シンポジウム in TOKYO」(PDF)を拝見しました。大変興味深い内容でした。あおむしさんありがとうございます。航空・鉄道業務における事故と司法の関わりについてのシンポジウムなのですが,驚く…

「真実」の究明5

大淀病院産婦人科医師を支持します。問題となっている不幸な転帰に関して,「真実を知りたい」という希望と,被告という立場に立たされてしまった医師個人の責任ではない事は両立しうると考えます。

医療に刑法を合わせる

当方は一介の医療者であり司法については素人レベルであることを踏まえてコメントしたいと思います。常日頃より医療ポータルサイトとして利用させていただいています僻地の産科医さんのブログ「産科医療のこれから」で紹介されているMMJの記事を読んだ素朴な…

専門性へのリスペクト

医師として臨床医療に携わっている以上は当方も専門家の端くれということになります。報道をはじめとした言論を生業としている方や政策に携わっている方からネットで発言されている一般の方に至るまで,医療問題に対して発言するのを見聞きしていると,もち…

たらいまわし

コムスンの件に関する報道を読んでいて思うのは,「民間企業の参入によるコストダウン」というお題目は耳あたりが良いのですが現実にはそれ相応の代償が支払われている,ということと,そもそも民間企業がまっとうに利益をあげる構造になっていないのではな…

報道機関への抗議

NPO法人えじそんくらぶ - フジ意見書 偶然見つけたのですが,フジテレビに対して放送内容の抗議を行ったNPO法人のサイトです。注意欠陥多動性障害に関しては詳しくないので内容についてはコメントは控えますが,書簡のやりとりは不謹慎な言い方ですが迫力満…

「真実」の究明4

奈良・妊婦転送死亡:遺族、大淀町と担当医提訴 「異常見過ごした」(cache) MSN毎日インタラクティブ 2007年5月24日 提訴に関する各社の報道を見守っていましたが,基本的に原告側の訴えを客観的に伝えるだけの簡単な記事がほとんどでした。裁判はこれからと…

最後は自宅で

在療診に関する読売新聞の記事です。 在宅療養支援診療所…「最期は自宅で」 課題は数と地域差(cache) Yomiuri online 2007年5月17日 1950年代には日本人の8割が自宅で死亡していましたが、近年は病院での死亡者が8割を占め、自宅は12〜13%と少数…

想像力の欠如

新生児を想定していたところに3歳児が置いていかれることは「想定外」だそうです。新聞記者はともかく,少なくともシステムの当事者がまったく想定していなかったということはないでしょう。どのような事情にせよ自らの子供をポストに「預ける」という行為は…

休日も夜も

勤務医が疲弊して医療現場が崩壊しているから開業医がもっと頑張れということなのですが,当方も最近まで勤務医で当直もやっていましたから開業医が頑張ってくれたらもう少し楽なのにと思ったことはありました。とはいっても実際には開業医特に当方のような…

開業して1か月

最近鬱エントリばかりとなってしまい,これを読んだ勤務医の先生が開業する意欲を失っては厚生労働省の思惑通りですし,そんなに文句を言うなら何で開業したんだというご指摘もあろうかとは思います。少なくとも開業したことについては今のところ特に後悔は…

医療崩壊を受容する

医療崩壊に対する自分の見方はこの1年ぐらいでだいぶ変わったと思います。過去のエントリを見返してみると医療政策や報道にツッコミを入れつつもまだ引き返せるんじゃないかという希望的観測を持っているのが分かるのですが,ここ最近は恐ろしいのであまり深…

総合科医とは

問題の総合科医なんですが,上でも引用した読売新聞の記事によれば 総合科は、「熱がある」「動悸(どうき)や息切れがする」「血圧も高い」など一般的な症状の患者の訴えを聞き、適切に治療したり、専門医に振り分けたりする診療科を指す。同省では、開業医…

「真実」の究明2

被害者の視点を忘れずに産科医療について考えるシンポジウムが28日、大阪市内で開かれた。産婦人科病院「堀病院」(横浜市)と奈良県大淀町の町立大淀病院の医療事故の被害者遺族らが参加。産婦人科医不足の原因に被害者らによる訴訟の多さも理由とする声…

「真実」の究明

始めにお断りしますが司法は完全に素人なので当方の勘違いや誤解があればぜひ教えていただきたいと思います。真実を究明する場が法廷しかない,というのが医療訴訟の理由として挙げられることがありますが,裁判という場においては真実かどうかとは別に裁判…

集約化について

厚生労働省の誘導により「医療機関集約やむなし」という流れが出来つつあります。旧ブログでも以前エントリを立てたのですが,少数を分散配置している状態を放置すれば全滅してしまいますから集約して体勢を立て直す,という考えはありだとは思います。ただ…