診療

内診問題の真相

内診問題の真相 ある町医者の診療日記/ウェブリブログ 午前中の診療を終えて今読み終わりました。かなり激しい文調ですが内容に関しては従来より漏れ聞こえてきた情報と推測から外れるものではなく,信憑性はあると思われます。この先生もそうですが,医師個…

国政選挙

日本の医療の方向性を考えると、以下の3つのケースが考えられる。第一に、国民皆保険を維持しながら医療費抑制を続けるケースである。この場合、国民の医療費負担は少なくてすむが、国民全体が医療の高度化を享受できない可能性がある。第二に、国民皆保険を…

医療訴訟は医療ミス削減に寄与するか

不勉強で医学ジャーナリスト協会というものが存在することも知らなかったのですが,この協会主催の「医療訴訟は医療ミス削減に寄与するか」と題するシンポジウムがあったとの記事です。実際に参加したわけではないのですが,パネリスト4人のうち3人は「寄与…

原因追及と責任追及

6/23のコメント欄で教えていただいた「日乗連AA委員会 航空安全シンポジウム in TOKYO」(PDF)を拝見しました。大変興味深い内容でした。あおむしさんありがとうございます。航空・鉄道業務における事故と司法の関わりについてのシンポジウムなのですが,驚く…

健康食品による健康被害

患者さん特に慢性疾患を患っている方から「○○(健康食品の商品名)が病気に効くと聞いたんですがどうでしょうか」と質問されることは割とよくあることです。「病気に効く」と宣伝することは禁止されている筈なので,知人から聞かされたのか,あるいは宣伝から…

焼け医師に水

新聞の社説というものは大概周回遅れと相場は決まっているのですが,ネタとして取り上げてみました。 医学部の定員という蛇口を閉めたままで、あれこれやりくりしても、焼け石に水ではないか。 医師の確保―医学部の定員を増やせ(cache) 「焼け石に水」という…

医療に刑法を合わせる

当方は一介の医療者であり司法については素人レベルであることを踏まえてコメントしたいと思います。常日頃より医療ポータルサイトとして利用させていただいています僻地の産科医さんのブログ「産科医療のこれから」で紹介されているMMJの記事を読んだ素朴な…

医師派遣制度の進捗状況

地域の医師不足や診療科ごとの医師偏在を解消するため、厚生労働省は地域が進める医師確保策を支援する態勢づくりに乗り出す方針を固めた。医療関係者でつくる「地域医療支援中央会議(仮称)」を同省内に置き、都道府県に具体策を助言するほか、医師数に余…

たらいまわし

コムスンの件に関する報道を読んでいて思うのは,「民間企業の参入によるコストダウン」というお題目は耳あたりが良いのですが現実にはそれ相応の代償が支払われている,ということと,そもそも民間企業がまっとうに利益をあげる構造になっていないのではな…

外来コンシェルジュ

いわゆる「3時間待ちの3分間診療」と言われる状態を改善する方法はあちこちで議論されているところですが,解決策として交通整理する人員を配置すればいいのではないかという意見は当然あるかと思われます。それを実際に導入した試みです。 医療現場にも『コ…

病状の告知

いつもお世話になっておりますid:Yosyan先生のブログですが,昨日の医師不足を認める日,本日の医療のday after tomorrowはのエントリはまるで終末期患者への病状説明に思えて仕方ありませんでした。当方などさしずめ横で聞いている研修医といった趣です。こ…

絶対数が不足

m3で拾った共同通信の記事から。全国紙に転載されるかはどうか不明なので貼っておきます。内容は妥当なのですが従来の報道姿勢も考慮して評価したいと思います。 絶対数が足りない 医学部の定員増が不可欠 核心評論「政府の医師不足対策」 共同通信 2007年6…

医師不足の基準

「医師が不足している」というのは,素直に考えれば適正な診療に必要とされる医師の人員に比べて実際に勤務している医師の人員が足りないことを意味していると思います。かつて「医師不足」が顕在化していない時代*1であっても,医師が適正な勤務実時間を守…

品切れ2

百日咳ウイルス抗体の試薬もなくなったようです。今のところ流行はそれほど拡大していないものの,試薬自体の備蓄もそんなに多くなさそうなのでこうなるのも仕方がないかも知れません。 訂正:ウイルスではなく百日咳菌(Bordetella pertussis )でした。お…

「真実」の究明4

奈良・妊婦転送死亡:遺族、大淀町と担当医提訴 「異常見過ごした」(cache) MSN毎日インタラクティブ 2007年5月24日 提訴に関する各社の報道を見守っていましたが,基本的に原告側の訴えを客観的に伝えるだけの簡単な記事がほとんどでした。裁判はこれからと…

品切れ

麻疹ウイルス抗体検査,品切れのお知らせが来ました。HI法, EIA法,NT法いずれも全滅だそうです。それでも必要な施設は感度の低いCF法で検査したりしているんでしょうか。

週刊朝日の記事

どんな議論の場であっても厳しい言い方をしたり極論めいた発言が出ることはある割合で見られるわけで,議論の流れを無視してそこだけ取り出せばその議論そのものが不適切であるという印象操作になってしまいます。特にこのようなクローズな場での議論につい…

看板の掛け替え

数日前から話題に上がっている診療科名再編の件ですが,意図するところがどうもよく分かりません*1。現行の診療科名が複雑で分かりにくいのはその通りかも知れませんが,そもそも総合科を新設したのは初診の患者さんが専門科を最初から受診しないのが目的の…

マイケル・ムーア監督の新作

米国の医療保険制度の問題を扱った映画といえば「ジョンQ」を思い出しますが,あれはフィクションなので一応のハッピーエンドでした。これを本気でドキュメントとして扱うと悲惨で救いようのない内容になる気がします。政府の圧力や製薬会社の妨害という話は…

コップの中の嵐

id:mosriteownerさんのエントリより。 もうちょっと報道されているかと思ったけど、あれかね、共同通信が報じて、それに興味を持った上記2社(岩手日報、中国新聞)のみが報道しただけと。そういうわけかな。全国紙がひとつもひっかかってこないのが気にくわ…

麻疹の流行と予防接種

麻疹の流行が広がっているようです。当地にはまだ発生していないようですが,報道を受けて予防接種の問い合わせもちらほらと来ています。麻疹の疫学や予防接種の制度についてはこの数年は正直きちんとフォローしていなかったこともあり,これを機に勉強し直…

最後は自宅で

在療診に関する読売新聞の記事です。 在宅療養支援診療所…「最期は自宅で」 課題は数と地域差(cache) Yomiuri online 2007年5月17日 1950年代には日本人の8割が自宅で死亡していましたが、近年は病院での死亡者が8割を占め、自宅は12〜13%と少数…

異議申し立て2

先日(4月24日)の定例会見で厚生労働省に反論した日本医師会ですが,あらためて反論を行っているようです。 日本医師会 開業医の管理強化を懸念 厚労省報告書に反論 じほう 2007年5月14日 日本医師会は9日の定例記者会見で、今後の施策の方向性をまとめた厚生…

自治医科大学化計画

医師不足に対する政府与党の目玉となる対策は「へき地枠」とのことです。北海道から離れてあまり読まなくなった道新サイトですが,現時点で他に掲載している新聞がないのでここから引用しておきます。医学部に「へき地枠」 医師不足で政府、与党(cache) 北海…

偏在解消

医師の全国派遣を検討 政府・与党、偏在解消へ新制度(Cache) Asahi.com 2007年05月10日 「100km2あたりの医療機関で働く医師数」というのは斬新な概念です。統計的にどういう意味があるのか分かりませんが。 追記:勤務医が本当に「偏在している」のかどうか…

逃げたい

医の現場 疲弊する勤務医 (5)開業医へ「逃げたい」(cache) Yomiuri Online 2007年5月4日 日本私立医科大学協会によると、医師1人を育成するのに約1億円かかり、税金で賄う部分も少なくない。そんな医師たちに社会は何を求め、どう支えるか。 来年予定さ…

最重要課題

医師不足は最重要課題とのことです。いつのまにか随分格が上がったものです。各方面でさんざんツッコミを入れられているので今さらなのですが...。 政府・与党、医師不足対策協議会立ち上げへ(cache) Sankei Web 2007/05/09 自民、公明両党の幹事長、政調会…

異議申し立て

...と言っていたら日本医師会から異議申し立てのニュース。会長の発言ではないようですが,日本医師会としての公式見解と受け取っていいんですよね?がんになっても、あわてない - 日本医師会が厚労省へ異議

お前が言うな!

昨今の医療に関する秀逸なまとめがあったのでご紹介します。 医療費抑制策の結果 日本の医療は崩壊寸前 「日本医師会グランドデザイン2007ーー国民が安心できる最善の医療を目指して」を作るために国民の意識調査をしたところ、治療中の方々は医療に満足して…

週刊東洋経済

話題の東洋経済も読んでみました。ほとんどネットで拾い読みしていたのですが,よく取材していると思います。経済誌ということもあり(読者として病院経営者を想定しているからでしょうか),必要以上に情緒に訴えない点は好感。おざなりな解決策を提示しない…