医療と司法

備忘録エントリ

医療と司法に関して考察するための個人的メモです。■司法と医療 2006-06-09 ■「真実」の究明 2007-03-08 Thu ■「真実」の究明4 2007-05-26 Sat ■福島県立大野病院事件公判 2007-09-03 Mon ■科学的論証の壁 2007-10-27 Sat ■日本医師会の大罪2 2007-11-30 Fri…

胎盤早期剥離の事例

大量出血の妊婦死亡、胎児も助からず 静岡の病院 - 静岡新聞 cache shy1221先生のところで取りあげられているので専門的な考察はそちらにお任せします。記事を読んだ範囲では「誰がみても明らかな過誤」のようには思えないんですが…。今後の情報を待ちたいと…

ある会話

難しい話はよく分からないのですが,要するにこういう理解でいいんでしょうか。 「取り締まりが厳しすぎるってうちのものがどんどんやめていくんですよ。何とかしてくださいよ」 「形の上ではこっちでも厳しくするって話は通しておいた。大丈夫って言ってお…

京都大学脳死肺移植手術事件

脳死肺移植後に広範な脳障害を来して最終的に死亡という不幸な転帰に至ったケースについて,たしか3月頃に術者と麻酔科医が書類送検されたとの記事を読んだ覚えがあったのですが,報道では詳細が分からず評価を保留していました。この件についてMedical Rese…

自己免疫性疾患の社会

病院勤務時代に付属看護学校の講師に狩り出されて「免疫・膠原病」の授業を担当しました。高校を卒業したての看護師の卵の皆さんに「免疫」とは何なのかを理解できるように説明するにはどうすればいいか悩んだ末,確かこういう話をした記憶があります。 人間…

福島県立大野病院事件公判

先週は思い切りフライングしてしまいましたが,本日論告求刑です。医療の不確実性の結果として起こった不幸な事故が「過失」であるという司法判断が下されることがないことを切に望みます。 以下は司法には素人である一医療者としての私見です。医療側と司法…

医療安全調査委員会と行政処分

厚労省:医療機関に改善命令 死亡事故で法改正へ(cache) - 毎日新聞 2008年2月21日 過失による医療死亡事故が起きた場合、現行では行政が医療機関の責任を追及することはなく、医師個人への医業停止処分なども刑事事件化されたケースにほぼ限られている。し…

2.18

2.18共通メッセージ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080218 http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2008/02/2_d5f1.html http://ameblo.jp/med/entry-10071134731.html 私見 福島県立大野病院「事件」が刑事事件として扱われたことは,被告人となった産科医師…

裁判官と市民感覚

id:Yosyanさんのエントリで個人的に興味深い一文があったのですが,長いし話の本筋から外れるように思いますのでこちらでコメントさせていただきます。あくまで司法に関しては素人の感想です。 10年ぐらい前に司法改革と言う流れが出たそうです。私はうろ覚…

福島県立大野病院事件と医師法21条

本日は大野病院「事件」第12回公判です。医療と法を考える―救急車と正義 (法学教室Library)作者: 樋口範雄出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/10/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (7件) を見る大野病院「事件」は現在地方…

警察の介入は控えめに

社説:医療事故調―警察の介入は控えめに - 朝日新聞(cache) 2008年01月11日 医師に調査への協力を求めようにも、それが刑事責任を問われる材料にされるのでは、医師側が二の足を踏むことになりかねない。それでは実のある事実解明は難しいし、結果として遺族…

「真実」の究明7

奈良大淀病院事件の第4回口頭弁論があり傍聴記が複数のサイトで掲載されています。内容に関する議論もさんざんされているのでいまさらここで書くこともあまりないのですが,感想を少しだけ。 やり取りを読む限り,原告側は自分たちの望む結論に沿ったストー…

日本医師会の大罪3

MRIC - 日本医師会の法リテラシー 鞭を弱くしか打っていないといっている主人に、いままで同様、鞭の打ち方を弱くしてくださいと哀願している奴隷のような印象を受ける。あまりに情けなく、提言といえるような言説ではない。 極めて的確な要約だと思います。

弁護側完封勝利

先週行われた大野病院事件第10回公判ですが,ロハスメディカルと周産期医療の崩壊を食い止める会それぞれに傍聴記が掲載されていました。これまでの被告側証人の方々と同様,被告人となってしまった医師の対処に医学的な問題はないことを証言,今回は検察か…

日本医師会の大罪2

来年度の診療報酬改定に関する交渉の中で,初診料と再診料の引き下げは見送られるようです。いまのところ引き上げられるかは不明ですが,据え置きだとしても引き下げよりはましなのは確かです。ただその一方で他のいくつかの重要な論点について,日本医師会…

福島県立大野病院事件公判

本日10回目の公判。今回も被告側証人が出廷する予定のようです。ロハスメディカルの川口記者が今回も傍聴されるとのことで,詳細を待ちたいと思います。

科学的論証の壁

ロハスメディカルブログ - 福島県立大野病院事件第九回公判 (速報)/(速報2)/(速報3) 論点が証人の信用度とか取り調べの妥当性といった,「真実」の究明とは違う方向に向かっているような気もしてきました。裁判の手続きの中では大事なことなのかも知れ…

福島県立大野病院事件公判

ロハスメディカルブログに速報が出てます。検察はまた何か新奇な学説を持ちだしてきたようですが,後日詳細が出るようなのでそれを待ちたいと思います。被告の立場に立たされた先生が不当に責任を負わされることがないことを祈念します。

肝炎患者の救済

肝炎の治療費助成 与党が法案 拠点病院も整備(cache) - 読売新聞 2007年10月24日 肝炎の予防から治療、研究まで総合的な対策を定めた「肝炎対策基本法案(仮称)」を、与党が議員立法で今国会提出を目指していることが23日、明らかになった。 基本法案の概…

医療の不確実性と司法

検察の起訴根拠を揺るがす展開に 福島・大野病院事件の第8回公判が開催 - 日経メディカルオンライン(全文閲覧は登録が必要) 一見、病理診断・鑑定では、確定した見解が得られると思われがちだが、そうではない。弁護側病理医は病理の限界も認識した上で証言…

鑑定医の信頼性

ロハス・メディカル ブログ - 福島県立大野病院事件第八回公判 今回は弁護側鑑定医の証人尋問。業務上過失致死を構成する「予見可能性」の根拠のひとつである,胎盤癒着の程度に関しては検察側・弁護側の鑑定が完全に対立しています。検察側は鑑定内容に対し…

福島県立大野病院事件公判

ロハス・メディカル ブログ - 福島県立大野病院事件第8回公判(0)今日は弁護側からの証人尋問が予定されていましたが,今のところ情報未着。気長に待つことにします。前回の公判の実況は検察の取り調べの実態が垣間見えるもので,読んでいるだけで暗鬱にな…

残業代請求訴訟

くらいふたーんさんのブログ経由で知った記事です。北海道新聞地方版に載っていたとのことですが,Web上では全国紙は勿論北海道新聞にも見あたらず,紹介されていた日刊スポーツだけです。 帯広病院の残業代請求訴訟が和解(cache) - Nikkansports.com 2007年…

検事の医療研修

医療事故:検事が現場学ぶ研修制度本格化(cache) - 毎日新聞 2007年9月4日 検察は、限られた時間と手段の中で取られた医療措置についてきちんと事件化にふさわしいかどうか見極められるようにしなければならない。 お客さん扱いで何が分かるのかという声は当…

福島県立大野病院事件公判

ロハスメディカルブログ - 福島県立大野病院事件第七回公判 (1) / (2) / (3) / (4)ロハスメディカルの川口氏による公判傍聴レポート。今回は産婦人科医師への被告人質問です。まだレポートも途中なのですが,読んでいて早くもうんざりというか,陰鬱な気分に…